優秀な生徒の共通点
優秀な生徒の共通点・・・
数学・英語の復習を欠かさない。
学校から出される問題集やテキストを進度に合わせて確実に進めていく。
数学では、A問題、B問題までは終わらせ、
C(発展編)までは手を出さないことが多い。
次に、生物・化学・物理なども進度に沿って基本問題程度は終わらせている。
社会科は自宅でもできるので、特に塾ではしないこともあるが、
学校によっては、「記述」にウェイトを置くテスト内容もあり、
「記述問題対策」に時間をかけることもある。
ところで、成績の良い生徒の共通点は、
普段から上に書いたような範囲(レベル)まで済ませている。
そして、試験の前日は科目に合わせて問題を再確認する。
したがって、試験範囲の(教科書も含めて)問題集・テキストを2巡することになる。
このような勉強の仕方をすると、平均点は75~90点までとなり、
5段階評定は4.5以上となる。
4.5以上をクリアできるようであれば、様々な入試形態に対応できる。
推薦入試から、AO入試、一般入試まで。
(5段階評定は4.5以上を取る生徒には2通りのケースがある。
短期的な記憶力が良い・悪く言えば、一夜漬けが得意いなタイプは指定校推薦に全力を注ぐ。
模試などでも高い偏差値が出る生徒は一般入試まで視野に入れている)
通ってくる生徒の内訳では、5段階評定が4.5以上は20%位で、
指定校推薦を取れるかどうか、一般入試にするか、選択肢は様々です。
5段階評定が4前後の生徒が30%、
指定校推薦枠には入れないが、AO入試、公募推薦、一般受験となる。
また、内部進学では、ほぼ希望の学部に進める。
(5段階評定が4前後の生徒の中には、模試などで高い偏差値を出す生徒もおり、
このケースでは、一般入試だけを前提としている)
5段階評定が3前後で、内部進学が難しい状況の生徒、
内部進学は出来ても、望む学部に入れそうにない生徒が20%位います。
赤点になりそうな科目を複数有する生徒で、進級がかかっている生徒が10%位。
最後に、5段階評定には関係なく、一般入試を前提に、
国公立・有名私立校などへの受験者は20%位はいます。
・・・ 小学生の場合 ・・・
4、5、6月位までに生まれ、相対的に成長が早い。
生年月日に関係なく早熟な子(特に女子)は中学受験ではかなり有利に働く。
習い事にはピアノが良いと言われている。
譜面を見ながら、左右異なる指使いを強いられ、
リズム・音程なども把握しなければ音楽にはならない。
また、楽しめるレベルの音楽にならないと続けられない。
続けることによって、脳の広範囲における活性化が促される。
脳のポテンシャルを最大限に生かせるのかもしれない。
公文式など、速く正確に物事を進める習慣を幼児期に身に付けることは、
その後の人生において計り知れない成果が見込めるようだ。
この「早く正確に・・」というのは、幼少期に身に付くもので、
小学高学年から成長期にかけて身に付けることは
(経験的に)かなり難しいことに思える。
・・・ 以上のことは一般論であり、例外も多くある。
また、「速く正確に・・」と言ことばかりが優先され、
時間をかけて深く考える習慣が欠如するという「副作用」も懸念される。
全ての子供に理想と思える育て方はないが、
その子にとってより有効な(適した)育て方というものはあると考えている。
また、ここに記してることは「学業をいかに上手に収めるか」についてであり、
最も大切な「いかに人を育てるか」については記していない。
それは、別のところで記していこうと思う。
・・・ 中学生の場合 ・・・
中学生になると、勉強と部活の両立が最も大きな課題となる。
成長期と重なり、”人生の激動期”に突入する。
(特に男子では)部活で疲弊し勉強どころではない生徒を多く目にする。
その上、中学入試での無理がたたり、反動で無気力に陥る生徒もいる。
反抗期と重なり、親の言うことも聞かなくなる(成長期には当然)。
中学時の入塾生の多くはこれらの問題を抱え、
親に連れられ、(たぶん、嫌々ながら)生徒も同伴する。
親からの情報は参考程度にし、生徒の本音を知ろう!と、塾長は試みる。
そのためにも、「生徒と塾長」「生徒と年の近い講師」との対話を大切にする。
「いかにして生きるか?」とい議論には説得力がない。
方法論を説いても根源的な生きるエネルギーは得られない。
「いかにして高収入を得るか?」という利害関係を論じれば、
人生は”ゲーム”となってしまう。
・・・とはいえ、利害関係で人生を全うする人も多くいることも事実。
できれば、「何のために生きるのか?」、シンプルに言えば、
「何をしたいのか?」ということを最優先することだと考えている。
この中学時代は、心身共に活力をもって日々送れるようにすることを優先したい。
学業に関しては、”後れを取らない”こと、
理解できない授業を受けることほど無駄で、(本人にとっては)辛いことはない。
優秀な生徒の共通点としては・・
時間にも体力にも限りがあるので、時間と人間関係の”ケジメ”大切さと知る。
・・・ このことは、親の助言によるところが大きい。
・・・ 高校生 ・・・
”激動期”は過ぎ、良くも悪くも「自分の定位置」を認識し始める。
中学3年時から高校1年時にかけての勉強が科目数も多く、難易度も高い。
・・・ 高2からは苦手教科の履修も減ってくる。
「自分の能力はこの程度だ・・」という諦めを多く見受けることがある。
今の日本には「真の意味での多様性」を許容してないからだと思われる。
「この程度だという人生は何処にも誰にもない」ことが感じられる社会にしたい。
人生100年の時代、
15歳と言えば、マラソンではスタート前のウォームアップ。
スタートも切っていない。
まして、人生には”ゴール”もないのだ。
・・・ 精神面の考察 ・・・
優秀な子はとにかく物事に対する好奇心が旺盛で、かつ忍耐力がある。
「好奇心」と「忍耐力」こそが”最強”の組み合わせだと思います。
この二つの重要な要素はAIには持ち合わせません。
それなら、好奇心の強い子にするにはどうしたらよいか?
子供は元々とても好奇心が強いものです。
その好奇心に応えておげること、親が子に「この世は面白ことばかりだ」と
伝えることです。
それにはなにより、親自身が好奇心旺盛である必要がある。
子供は親の姿を見て学びますから、親がその姿を示す必要があります。
忍耐力を付けるにはどのようにすればよいか?
これには難しいと思われる問題を含みます。
忍耐力とはそもそも何なのか?
もって生まれた先天的才能なのか、気質なのか?
諸説ありますが、先天的な素養が半分と後天的な”親の役割”が半分と言われます。
親は子供が何かに夢中になっているとき、
その目標を達成するまで根気強く待つことが必須です。
親が子供のすることに、途中から口を挟んだり、
割り込んだりしないようにすることです。
最後まで、子供が自力で目標を達成ることを見守る忍耐が
親にも求められるわけですね。
「夢中になっている子供をしっかり見守っておげること」、
そして、「しっかり向き合って子供の話を聞いてあげること」。
追記・・・
とっ散らかして、片付けをしない子がいるとします。
ちゃんと片付けるをする習慣を付けることはとても大切なことですし、
そのように習慣づけることが、
几帳面な他者に迷惑をかけないような人生と送る人に成長するかもしれません。
ところが、発想豊かで創造的な面白い仕事についている人の多くは、
とっ散らかした部屋に住み、”カオス”な状況を好むそうです。