寄らば大樹

 

正確には「寄らば大樹の陰」と言うのでしょう。

 

 

これは、塾長の率直な感想(感慨)ですが・・・

 

 

最近の子供たち・優秀な若者たちを見ていると、

 

なぜなのだろう?と思うことが多い。

 

フリーランス(個人経営)よりは会社・企業へ、

 

できれば、中小企業よりは大企業へ、、、

 

という流れを”切望”しているように見える。

 

企業であれば、中小企業よりは大企業の方が人材に恵まれ、

 

より優秀な人材に巡り合えるチャンスも多く、企業自体の寿命も長く、

 

失業するリスクも少ない。 また、給料も高い。

 

 

とはいえ、

 

人生は一回きりのものです。

 

「安全」よりも「自由」を選びたいものです。

 

 

私が大企業の面接官であれば、

 

このような「寄らば大樹の陰」的な発想をする若者はとりませんし、

 

将来、企業の中枢を担うような人材とも思えません。

 

様々な意味で、「所属」ではなく「自立」していることが

 

大切なことと考えるからです。

 

 

 

 

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   ベルギー・アントワープの「聖母大聖堂」   2018.10.28

 

 

「天国への道」なるものがあるなら、

 

ここで鳴り響くオルガンの音色の作る空間はまさしくそれ・・

 

僕は無宗教なのだけれど、散歩がてらに教会やお寺を訪れることはある。

 

この「大聖堂」の心地よさは格別。

 

 

 

 

 

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   僕が参加したアントワープのギャラリー 広告塔は僕の作品

 

 

展示会の開催中、オーナー(世界的に有名な彫刻家)と5日間ほど寝食を共にした。

 

クリエイター同士には「自己紹介」はいらない。

 

たがいに作品を知ってることもあり、

 

どういう感性の持ち主か?勝手な想像が働く。

 

もの創りに取り組んでいる人は「既成概念に囚われない自由人」であることが多く、

 

世界中どこでも、特別な気遣いはしなくてよい・・

 

ただ、人は皆それぞれに”孤独”だということ・・そのことを再確認する。

 

 

 

EUに出かけると、

 

日本こそは「best contry 」だと思っている子供たちに出会うことがある。

 

この国は「家族社会」なのだろう・・

 

娘が落とした財布を父親がくすねるなんてことはあり得ないように、

 

財布を落としても、最寄りの交番に出向けばそのままの状態で届けられている。

 

 

EUでは、個人主義が当然のように浸透している。

 

子供から大人になっていく過程で、ほとんど無宗教に近い彼らにとって、

 

「どのように孤独と対峙するか?」を学ばなければならない。

 

ところが、この国・日本は家族社会なので

 

孤独をシェアする(分け合う)ことが出来る(錯覚かもしれないが・・)。

 

(EUに住む)彼らは(孤独をシェアできる)世界観を

 

アニメや漫画を通して知っている。

 

 

 

 

   < 日本人は勤勉な国民性を有している >

 

 

この”常識”は、発展途上国などと比べての真実であり、

 

EUに行けば、この常識は覆されます。

 

EUと言っても、そのエリアは広く、

 

大分けすれば、上はゲルマン、下はラテンになります。

 

ラテン・・イタリア、フランス南部、スペインなど。

 

ゲルマン・・ベルギー北部、オランダ、ドイツ、イギリスなど。

 

 

ラテンの人たちは、日本人より(余裕をもって)人生を楽しんでる印象がある。

 

 

ゲルマンの人たちはと言えば、仕事ぶりがスマートで合理的です。

 

効率的で無駄がない。

 

したがって、日本人が8時間かかる仕事を5時間くらいで終わらせる。

 

・・・これは、あくまでも僕の直感的な印象です。

 

この国日本では、無駄があり贅沢なことを良しとする文化はありますから、

 

その”無駄”を悪いこととは言えませんが、環境問題などを考えるとき、

 

そろそろ、節制してよいのかもしれません。

 

 

ところで、パリは?と言えば、EU大陸の中心でもあり、

 

地理的にはラテンなのでしょうが、

 

文化的(街の雰囲気)にはゲルマン的な印象もあります。

 

ちなみに、パリを芸術の都と思っている方が多いと思いますが、

 

それは正しいのですが、

 

パリで認められれば、一流と評価されるので、

 

周囲の国々から天才が集まってくるわけです。

 

パリで名を成した生粋のフランス人は案外少ないのです。

 

 

 

南仏に位置するアルルでの(世界5大メジャーな)展示会に出展した際、

 

宮殿の一つの部屋を一人に割り当てられているのですが、

 

30作品を展示するのに、私は2時間で済ませましたが、

 

隣のフランス人は半日、イタリア人は丸一日かかってました。 

 

私のスピードには驚いてました。

 

 

 

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            サロン・ウリディスの前で・・

 

 

2019年の展示会は、パリ市後援のOpenEye、Galerie 15 Martel,

 

そして、サロン・ウリディスで個展。

 

 

11月はパリフォトなどがあり、ギャラリーはこぞって写真展をします。

 

もちろん、サロンでも写真展になることが多くあります。

 

 

私は、写真協会とか○○会などには所属してません。

 

ギャラリーなどとの契約もなく、全くのフリーランスです。

 

・・組織のバックアップなしでも、インターネットで注目されれば、

 

世界のあちこちのギャラリーやら展示会へ招待されます。 

 

今秋は、3か所で展示することが出来ました。

 

 

私は古い人間なのでしょうか、

 

パリのサロンで展示されることが夢だったのです。

 

多くの名のある画家などのように。

 

私は欲深い人間ではないのですが、

 

夢が実現すると、夢が現実となり、次の夢に向かいます。

 

今年は、10日間EUに滞在しましたが、来年の展示会のためです。

 

写真だけでなく、絵画での出展を準備してます。

 

また、音空間も”自前”で行こうと考えてます。

 

ビジュアルアート、音楽など、

 

来場される方々に最大限の空間を用意したいと考えてます。