「自宅学習ができない」が?

最近、特に相談が多いのは、「自宅学習ができない」が、どうすればよいか?

という相談です。 子供だけでなく大人も、一日中、スマホに縛られている。

スマホが横にある限り、集中して勉強することが難しいことです。

試験前などは、8:00~12:00まで、

スマホを親が預かってみたらどうでしょう?

寝る時間になって、スマホを子供に戻してあげると良いでしょう。

試験範囲の確認などは8:00までに済ませるようにして、

その後はいかなる理由があっても渡さないようにしましょう。

 

スマホで何をしているか?というと、

ゲーム、ユーチューブ、インスタ、SNSやメッセンジャーを使ってのやり取り。

それと、ユーチューブなどを聴きながらの「ながら勉強」をする子も増えてます。

 

とにかく、スマホを親が預かること! 

 

 

そして、定期テストの結果を見て、以前より成績が上がれば子供自身も

たとえ、親がスマホを預からなくても、

試験前はスマホをできる限り見ない習慣が身に付く。

これを機会に良い習慣が身に付く子は全体の三分の一くらいかと思います。

 

残りの三分の一づつは、成績は上がっても、スマホを子供に持たせれば

成績も元に戻ってしまう子。

 

それから最後に、スマホを取り上げても成績が上がらない子がいます。

スマホを取り上げても、勉強時間は増えず、漫画などを見ている。

この場合は、スマホが身近にあるかどうかに関係なく、

学習意欲そのものに問題はあるケースですね。

 

自宅学習ができないということは、土曜日曜など、

学校のない日とか塾のない日は、ほとんど勉強しないことになります。

次に進む箇所の英単語を調べておくとか、

現国や社会の教科書に身を通しておくことは大切ですが、

他の科目などの予習をすることはほとんど必要ありません。

とにかく、その週に進んだ個所を「復習」することだけで十分です。

せっかく学習した内容でも、10日経つとほとんど忘れてしまいます。

その前に復習しておかないと、試験前に慌てても記憶の糸を辿れません。

記憶することの苦手な子は3日おきに、得意な子でも週一回は復習しましょう。

 

 

 

家庭環境と生徒本人の意識・・

 

子供が中学生ともなれば、ほとんどのケースで両親は仕事をしている。

両親にとって家庭は寛ぐ場所となっている、当然である。

子供にとっても、学校で勉強し部活などを経て家に帰ってくる。

両親が寛ぐ状況を横で見ながら、

子供だけ部屋にこもり、頑張って勉強する状況をつくれるでしょうか?

ほとんどの場合は無理な気がします。

食後、風呂に入り、1時間半から2時間くらい(今日学校で進んだ範囲を)

復習できる生徒がどれだけいるでしょうか?

定期テストなどの短期的目標であれ、入試などの長期的であれ、

しっかりした目標があれば出来ることと思います。

漠然とした目標のある生徒が65%くらい、

その目標を実現するために真剣に取り組んでいる生徒は

10%いるかいないかです。 

30%位の生徒は目標さへ持たないで、ただ、学校へ通っている。

 

これらの状況を総合すると、

かなり頑張って勉強する生徒は(家庭環境がどうであれ)10%くらい、

目標に向かって、そこそこ努力している生徒が40%位でしょうか。

とっても残念なことでしょうが、しっかりした目標もなく、

赤点を取らない程度に、進級に問題が出ない程度に、

平均点前後を取れればよいや!と考える子が50%位はいることですね。

 

この”ぬるま湯状態”にいる子をどのようにして変えていくか?

を検討していきましょう。

 

 

 現実問題として、高性能なロボットやAIが未来の人間の仕事を

どれだけ奪っていくのか? 大人だけでなく、

子供の間でも共有されるネガティブ感です。

高性能なロボットやAIの出現により、どれほどの新たな雇用を創出できるか?

これは誰にも分からない。

最先端技術を担う企業での人的採用は、

インド人と中国人でその多くを占められている。

 

それはすなわちどういうことか?と言えば、

日本の子供たちのモチベーションが低いこと、

(特に、大学などの)教育システムが膠着状態に陥り、未来志向になってない。