「共感力」と「システム化力」
「人間の能力を考える」
IQで測れるものは、記憶力と理解力と考えれば良いが、「共感力」と「システム化力」という見方があることが言われ始めている。
「共感力」というのは、多数の人が持ち合わせる能力で、文系の人に多いと言われる。 一般社会で常識と言われるものの多くはこの「共感力」によって成り立っていることが分っている。 一方、「システム化力」というのは、物事の仕組みなどを見抜く能力のことで、現代では、天才と言われる人の多くはこの「システム化力」が長けているらしいことも分かってきている。 自閉症と言われる人たちの多くは「共感力」に欠けるが、「システム化力」に長けているケースが多いことも分かってきている。
教育の多様性が問われる中で、この「共感力」と「システム化力」という見分け方の基準・区分けを新たに加わることが望まれる。 積極的不登校児の中には、「共感力」が乏しく「システム化力」に長けている生徒が多くいることが想定される。 指導する側・教える側の多くは「共感力」に長けている先生が多く、「システム化力」に長けた生徒への理解も難しいのが現状と思われる。