我が子の適性を見極め
「我が子の適性を見極め」
ここでは主に”勉強が不向き”と思われる子供について話します。
小学4年生ごろから、学業に向くか不向かが分かってきます。
(この場合の学業とは算数・国語・理科・社会・英語のことです。
音楽・体育・美術・秘術家庭などの副教科は入ってません)
簡単な見極めは、進学塾に通っても付いて行けなさそうな子供たちです。
その子の成長過程にもよりますから、一概には言えませんが、
主要5教科の成績が芳しくなければ、
偏差値を争って進学していくような”受験戦争”は不向きです。
主要5教科以外の音楽や技術家庭、体育、美術関係に向いてるケースがあります。
また、福祉関係とかボランティアとか、
困っている人を助ける仕事に向いている可能性もあります。
アート関係などでは、
高校進学から”その道を全うする”のに適した学びができますし、
スポーツなどでも同様な進学を考えることが出来ます。
調理師の資格を取り、料理人になるとか、いろいろな道が開けるわけです。
子供にとっては、好きでもない勉強を強いられることはとても辛いことです。
(逆に、興味のあることであれば、進んで勉強できます)
親が速めに見切りを付けて、
”適性のある分野へ”に方向性を決めてあげることはとても大切です。
ちょっと早すぎるかもしれませんが、10歳前後で”その方向性”は見えてきます。
また、仕事の種類に関係なく、
決まり(ルーティーン)を正確にこなせるだけで精いっぱいの子が
30%くらいいると思われます。
このような場合は、その人の判断に任せるような仕事はそもそも無理なわけで、
既に決まった(ルーティーン)の下で仕事をするように考えると良いでしょう。
厳しいことを書いてますが、”現実”を知ることは大切です。
主要5教科以外の音楽や技術家庭、体育、美術関係に向いてるケースについて・・
いずれの世界よりも”自頭・センスの良さと創造力”が問われる世界ですが、
独創性はある一部分の人たちが持ち合わせれば良いわけで、
現実的には、それに沿うチームでの仕事が多くなります。
1)美術(アート系)に関して
体系化された色彩感・立体認識力などをベースにした構成力が問われます。
建築分野では、デザイン・装飾なども含まれます。
組織化されたチームで行うことであればコミュ力が問われ、
(個人での)制作であれば、協調性が問われない場面もあります。
2)音楽(ミュージック)分野については・・
理論性に基づいた、感性、クリエイティビティーが問われます。
楽器を弾くことに関しては、幼少のころからの鍛錬が必要であり、
家庭環境にもより、早期からの”訓練”が問われます。
また、複数の人たちで構成されるバンド・オーケストラであれば、
コミュ力がないことにはやっていけません。
3)保健・体育の分野では・・
保健分野では、医療・健康に深く関わり、理系分野に近く、
体育に関しては、”運動神経”という決定的な才能が問われることになります。
他の分野同様、プロとして、仕事でやっていける人たちはごく一部であり、
趣味や健康のために‥となることです。
4)技術家庭については・・・
技術分野では、理工学部系の出身者と重なり、
インフラ整備など多分野に渡ります(男性向きな仕事が多くなります)。
体力と知力の両面が問われます。
家庭科分野においては・・
調理師、料理人、シェフなど、呼び名はかわりますが、
”需要”としては、食の分野であり、無くなることはありません。
味覚・盛り付けなど、センスと”工夫する力”が問われる分野であり、
ファストフード店が大挙して進出する中で、
”独自店舗”を展開することは難しいことではあります。
服飾系分野においては・・
食でのファストフード店が栄えるように、低コストの大量生産品が溢れ、
服飾系で独自ブランドを展開することは至難の業なのかもしれない。
・・こうして、考えていくと、主要5科目が得意であることよりも、
副教科が得意であることの方が、職業としては多様性があり、安定性もあります。
<参考>
(主要5科目の)勉強に向いている子はどれくらいの割合でいるのでしょうか・・
私の経験測では、30%位です。 学業に対する好奇心が強く、
放っておいても、積極的に勉強します。
指導者(または、その子に対する親の在り方において)によって、
様々な結果になるような子は全体の40%位になると考えてます。
この40%の子の中には
副教科(音楽・技術・家庭科・体育・美術)分野に長けた子も含まれます。
では、残りの30%の子はというと、
将来的には・・
コンビニのレジ打ち、ファストフード店の従業員とか、
決められた事項(ルーティーン)をこなすだけで精いっぱいとなる人たちです。