誰でも入れる偏差値50以下の大学
コロナ禍を経て、大学への進学状況はどのように変化するか?
改めて考えてみよう・・
これまでなら、大学進学を迷っていた学生は
進学を止めることになりそうなこと。
まして、地方出身者であれば、金銭的な負担は想像以上になる。
学生数が減っている状況下では、
偏差値50以下の大学は定員割れも考えられる
(既に、半数の大学は定員割れしている)。
偏差値55以上の大学では、これまでの状況と変わらないと思われるが、
それ以下の大学では、定員確保に躍起にならざるおえない。
したがって、AO入試・指定校推薦入試による入学者を増やし、
一般入試でとる生徒は減らす。
AOでの合格者は11月以内には決まってしまうので、
下位校では入学者を確保しやすい。
それと、これまでは理系大学を無事卒業できる学生は
全体の8割弱とも言われるが、
そのような学内状況を続ければ、その理系大学は敬遠されることも考えられ、
卒業をより易しくする理系大学も出てくる可能性さえある。
マーチレベルの理系学部に通う学生の実態・・・
大学によってもその割合の違いはあるが、
理工系学部に通う学生がどのような過程を経て入学してくるのか?
詳細を書き記しみる。
一般入試で入学してくる学生は50%、指定校推薦枠・AO入試などで20~30%、
内部進学(持ち上がり)が20~30%位の割合になる。
この中で無事4年間で卒業できる学生は70~80%、
中退する学生・卒業できない学生は20%弱はいると思われる。
では、留年したり、4年間で卒業できない学生は
どのような入試形態で入学してきたか? 詳しく書き記してみよう・・・
一般入試で入学した学生の中にも、
(例えば)英語と物理が得意で数学は苦手だった学生などもいる。
このケースでは、必須科目の数学の単位がとれない場合がある。
それと、受験勉強の反動から、”遊び”に走るケースもある。
理系学部では、受験勉強以上に頑張らないと卒業は難しいとも言われる。
では、指定校推薦枠・AO入試での入学者はどうか?
内申書の平均評定が4.5以上の者が殆どで、範囲の限られた定期テストには強いが、
学力的にはイマイチの学生が多い。
基本、真面目に通い、頑張る習慣はあるが、
大学のカリキュラムに付いていけないケースはある。
内部進学ではどうか?
指定校推薦枠・AO入試での入学者同様、多くの者は学力不足は顕著なので、
ここでも、留年、中途退学者は多く出る。
いずれにしても、はっきりと言えることは、
高校時代よりも頑張らないと卒業は難しいということです。
受験勉強時よりも大学入ってからの方が
勉強時間が増えた‥というのが普通のことです。
高校時代まで部活やサークルばかりに熱心だった生徒が、大学へ入ってから、
仕切り直して頑張れるチャンスも同時に生まれてます。
とにかく、学力がなくとも大学には入れる。
これまでずっと勉強以外に熱心な生徒に最後のチャンスがあることは確かです。
ただ、ここで間違ってはならないのが・・・
高校卒業までちゃらんぽらんにやって来た子にとっては、
大学へは入れたからと言って、基礎学力はないに等しいのですから、
仕切り直しはほとんど無理な状況です。
そこのところは、しっかり判断することが大切です。
また、理系学部に進学すれば、土木、建築などの学部であれば、
在学中に、大型、大型2種、大型特殊などの様々な免許を取得することが出来ます。
理工系であれば他の学科でも、その学部に則した
(民間資格であれ、国家資格であれ)様々な資格を取ることを勧めます。
これまで、必要とされた様々な仕事はロボットやAIがこなすようになりますが、
インフラ整備などは、人が立ち会わないことにはどうにもなりません。