大統領選から学ぶ「アメリカ史」

現時点(2020.12.13)において、

アメリカ大統領選挙で何が起こっているのか?

様々な見方が出来るので、非常に興味深い・・・

 

メディアからの情報は”偏向報道”が多いこともあり、信頼性に欠ける。

FOX.CNNなどアメリカのマスメディアを始め、

我が国の新聞、テレビなどにおいてもしかり・・。

メディアの役割とは、真実を伝え、不正を暴くことにある。

対極する二つの考え方がある場合、その一つだけを伝えるのであれば、

それこそ、偏向報道になり、報道自体の信憑性が損なわれ、信頼を失っていく。

近年特にその傾向が強くなり、メディアの信頼性は地に落ちたとも言われる。

 

米国の都心部でのインタビューにおいて、どのようなイデオロギーを支持するか?

という、質問に・・若者の多くは共産主義・社会主義を支持すると答える。

知識層の若者たちの多くは、資本主義は(悪く言えば)弱肉強食の世界であり、

共産主義・社会主義こそが理想の社会であると考えるようになってきている。

(実際のところは、資本主義思体制の中に社会主義的在り方を導入する時が

来ていると考えている者も多くなってきているのだろう・・ヨーロッパのように)

 ・・都心部でリベラル(民主党)支持者が多い理由はここにある。

したがって、主要メディアの多くは

リベラル(民主党)に有利となるようなニュースばかりを流すようになってきている。

 

保守派(共和党支持者)の多くは、この”左翼的思考”にある種の嫌悪感を抱いている。

信仰心の強い人たちから見れば、無神論(唯物論)的思考は受け入れがたい。

保守派の支持層は、田舎のブルーカラーで、愛国主義者であり、

一部には白人至上主義者も含まれる。

また、保守派が脅威と恐れるのは、旧ロシアや中国を例にとれば分かるように、

共産主義思想が入り込めば、全体主義化が進み、自由が損なわれるとも考える。

 

このように、リベラルと保守を比較すると・・

グローバリズムを推進する社会主義者 VS アメリカファーストを唱える愛国主義者

の構図が見えてくる。 

事実上は、構図というより分断に近いので、今後、深刻な社会問題ともなりうる。

これまでの二大政党が入れ替わることによる”浄化のシステム”は

崩れ去ろうとしている。

 

グローバリズムを唱える者たちの多くは、世界平和であれ、環境問題であれ、

はたまた、格差・差別の解消であれ、理想論が先行する。

言い方は悪いが、”偽善”ではないか?と、思えることも多くある。

一方、保守派の支持層は信仰心が強く、知性的ではないが愛国者であり、

現実主義であり”正義感”に満ちている。

その意味では・・ 理想(偽善) VS 現実(正義) という見方もできる。

 

米国の実情に関して、我々が知っておかねばならないことは・・

都会に住む若者たちの多くは共産主義・社会主義を支持していること。

また、伝統的に、「お金」=「正義」と考える人たちが

(驚くべきことに)教養ある知識人の中でも多く存在すること。

多額の費用はかかるが、有能な弁護士を雇えば「無罪」を勝ち取れる。

正義をお金で買えることは、”当然”と考える社会であること。

お金持ちだけが高度な医療を受けられることに関しては、金持ちの正当な権利であり、

それを不平等とは考えないし、そのことに”罪悪感”などもない。

 

リベラルを唱える者たちにとっては、たかが300年の歴史とはいえ、

アメリカの伝統的な価値観(お金=正義)という考え方を改めようとしている。

 

これから、一番の問題となっていくことが選挙の不正に関してです。

広い国だし、州によって法律は違うわけだし、これまでも不正はあったこと。

問題なのは、”結果”を覆すだけの不正があったかどうか?ということ。

その不正が、他国からお金でなどで買収されたリベラル派の”仕業”らしいこと。

 民主主義の基盤を成す選挙に他国の介入があったかどうか?

これが実証されると、国際的な大問題になることは明白。

実証されるということは、(最終的には)最高裁が控訴を受諾するかどうか?、

また、棄却された場合、現大統領側がどのような”次の一手”を用意してるか。

 

ヨーロッパでは一般的に(憲法の)条文をどのように解釈するか?

その解釈によって、判決が出される。

一方、アメリカでは、(過去の)判例に基づいて判決が下される。

今回の大統領選における”混乱”は過去に例がほとんどなく、

したがって、基づくべき判例がないこと。

司法の在り方が問われており、(司法)関係者はかなりのプレッシャーになる。

 

私見にはなるが・・・

これまで通りの選挙であれば、共和党候補が圧勝していたと思われる。

組織的な不正が行われたとすれば、その”裏”には、

どうしても、現共和党候補を勝たせたくないというアメリカの”良識”が、

保守とリベラルという党派を超えて”共有”されたのかもしれない。

また、一部の共産主義国家の思惑が水面下で暗躍していた可能性も否定できない。

 

これまでの二大政党である共和党VS民主党というこれまでの構図は崩れつつあり、

旧来の価値観である(お金=正義)を押し通そうとすれば、

共和党からの離脱者・造反者が出てくることも考えられ、

また、選挙不正が証明されるようなら、

民主党から距離を置く議員が出ても不思議ではない。

最も深刻なのは・・

どちらが勝つにせよ、負けた側の有権者が選挙結果を受け入れないと思われること。

アメリカ社会に「分断」が起こり、収拾が効かなくなり、混乱に向かうこと。

 

なぜ、私がこのように他国の内政に危惧するか?は、

アメリカと中国の覇権争いの真っただ中に地理的・政治的・経済的に日本があること。

GDPで言えば、アメリカを10とすれば、中国は7で、日本は3であり、

この3大国のGDPの合計は世界の40%にも及ぶこと。

日本は、地理的(戦略的)には両国の中間に位置し、経済的にも政治的にも

両国が最も関わりが深いこと。

 

また、国内の問題が深刻になれば、

(歴史が教えるように)国民の意識を外に向ける傾向にあり、

アメリカだけでなく中国も国内問題は深刻であり、

外に向ける意識とは戦争に他ならない。

来年に入り、南シナ海は深刻な危険地域になりうる。

尖閣もあり、日本も対岸の火事ではすまなくなること。

 

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ここで、少なくとも「義務教育における社会科の知識」がないことには

このテキストの背景は見えてこない。

ネイティブアメリカンが暮らしていたことを考えれば、

その歴史はずっと昔からになるのだろうが、

アメリカ合衆国が独立したのが1776年だから、

それからおよそ250年が過ぎようとしている(歴史)

合衆国が50州から成り、大きな都市くらいは知っておきたい(地理)

最高裁の結審に関わることであれば(公民)での知識が不可欠になる。

 

 

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先日、松山英樹がゴルフの祭典であるマスターズを勝ったが、

そのこと自体は大変素晴らしいことであるが、

彼の地で10年以上も暮らしており、なぜ、英語での受け答えをしないのか?

出来ないのか?正確さなコメントをしなければ・・と思っているのか。

 

また、残念なことは、こんな時世(コロナ禍)であるから、

世界中がこの映像を見てるわけだから、

コロナで亡くなられた方々への”お悔やみの言葉”を加えてほしかった。

世界一のゴルファーになったのなら、

それなりのパーソナリティーではなくては・・