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中学受験することの弊害・しないことの弊害
勉強に興味が薄く、体を動かすことに夢中でスポーツ大好きな子がいたとします。 ・・こういう子は男の子に多いのですが。 親が半ば強制的に進学塾に通わせたとします。 当然ですが、少なくとも週三日は通塾することとなり、好きなスポーツをする時間も減ることになります。 勉強嫌いとなり、親子の対話も難しく、関係もぎくしゃくすることになります。 塾内テキストは、学校の教科書とは比較できないほど難しく充実しているのですが、勉強嫌いになってしまえば、これこそ、中学受験の弊害と言えます。
これから先が最も判断の難しいところで・・ うちの子は勉強向きじゃないので、スポーツだけやらせ、近場の区立中・市立中に通わせればよい・・と親が判断したとします。 その場合、どのようなことが起こるかというと、集中して勉強する習慣が身に付いてない、文章を読み込む力がなく、応用問題ができない。 理科や社会科の基礎学力(知識)がなく、中学の授業についていけない・・など、様々な問題が出てきます。 地理でいうなら、世界地図を見て、アメリカがどこにあるかは分かるが、フランスは?と言われると分からない。 アフリカはどこですか?といわれても、その地域すら分からない。 ・・こういうことが”普通”に起こりますから、知識量の不足から、先生の言うことが分からず授業を理解することも難しく、知識に積み重ねができず学習意欲も失せてきます。
小学生の場合、学校の授業だけでは計算力は身に付かず、語彙力も不足し、理科・社会科の常識力に欠けてしまう。 このような基礎学力は小学生の時しか身に付かず、中学に入ってからでは遅すぎます。 最も大切な集中力に欠け、教室内ではぼんやりした子になってしまいます。 スマホ一台あれば何でも知ることができるので、記憶することの意味はないと考えがちですが、基礎的知識がなければ検索に入力する言葉が分かりませんし、常識力がなければ、文字面は読めても意味は理解できません。
無理な受験であれば弊害はありますが、特に、小学5.6年生の時にしっかり学ぶ習慣と基礎学力を身に付けてないと、後からは取り返しのつかいことにもなります。 ・・受験しないことの弊害とも言えます。 <中学受験に向く子・向かない子>