ブログ
数学が苦手
数学というのはその内容(レベル)によって、苦手かどうか?の判断は違ってきます。 小学生の頃は、計算は得意ならば算数は得意だと思うだろうし、中学受験の算数が得意ならば考える力・応用力に長けている判断できる。 その後、数学となれば抽象概念・図形の把握が得意であるかどうか。
ところで、算数・数学が苦手というのはいつごろから始まるか?というと、小学5年生の頃の割合(確率)が出てきたころに気づき始めます。 それまでは(大きな数)÷(小さな数)に慣れてましたが、(小さな数)÷(大きな数)の計算を強いられます。 このことは、実際に子供たちを目の前にするとき、かなり”苦痛”に見えるのです。 引き算では、(大きな数)-(小さな数)しか出てきませんでしたし、(大きな数)÷(小さな数)をすれば、何も考えることなく、答えは出てくると思っていたのでしょうね。 普通に考えれば、(小さな数)を(大きな数)で割ることには無理があるわけですね。
また、分数でも同様なことが起こり、20個のリンゴを5人で分ければ一人何個もらえますか?なら理解できるのですが、3個のリンゴを5人で分けると一人あたり何個もらえますか?というのは、思考そのものに無理が生じます。 算数にせよ数学にせよ、ルールに基づいていればすべて正しい解が導き出せると(単純に)考え計算する子は難なくケリアできるのです。 ところが「3個のリンゴを5人で分ける」って無理じゃないの!?って思う子は思考停止するのです。 このように考えると、ルールに則っていれば、”無敵”だと思える”単純な子”と、納得できなければ進めない”正直な子”との違いであることが分かります。 ですから、算数・数学の得手不得手は頭の良し悪しだと思ってる人が多いのですが、実は”単純な子”と”正直な子”の違いなのです。
方程式の分野でも同様なことが起こり、X=3という解が導き出されると、視覚的分野に敏感な子は、Xと3とは明らかに違うのに、なぜ、同じなのだ?という”許しがたいこと”に直面するわけです。
いずれの場合も、実際に指導する際には、科目によって頭の使い方・内容の受け止め方は違うのだ‥ということを(子供に)説得することにしてます。